【Panasonic】 「Lマウント」を採用したフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S」を発表

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写真参照: PanasonicLumixVideo/YouTube

いよいよやってきたフルサイズミラーレス戦争時代

ソニーがフルサイズミラーレス:αマウントでグングン伸びている中、NikonがZマウント、CanonがRマウントを発表し、世はフルサイズミラーレス時代に突入しています。

そしてドイツで開催中のカメラの祭典Photokinaで、2018/9/25(火)に今度はPanasonic LUMIXがフルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラ「LUMIX S」シリーズを発表しました。

「LUMIX S」の発売時期は2019年春、価格は未発表。ボディとレンズ両方の手ブレ補正を組み合わせる「Dual I.S.」に対応していることと、最大47MPのセンサーが特徴。

4K/60pの動画撮影はもちろんのこと、新しいVenus Engineを搭載。オートフォーカスはGシリーズ同様像面位相差ではなくコントラストAFですが、AIを用いた画像処理で高速なAFを実現するとのこと。

Panasonicはこれまでずっとマイクロフォーサーズ規格でミラーレスを発売してきましたが、2020年の東京オリンピックが近づいてきたこのタイミングで今回フルサイズモデルを発表したことになります。Panasonicが世界初のミラーレスカメラ「G1」を発表してからちょうど10周年。出すんじゃないかと噂は流れていましたが、やはり出てきましたね。

操作系や外観はLUMIX G9Proに似ている印象

写真参照: PanasonicLumixVideo/YouTube

写真を見る限り操作系は今までのGシリーズを踏襲しているようです。記録媒体はXQDとSDカードのデュアルスロット。100%シーリングの防塵仕様仕様&3軸のチルト液晶を搭載ています。見た目はG9Proに似ていますね。

LEICA,SIGMAと提携を結んだLマウントの発表

写真参照: PanasonicLumixVideo/YouTube

今回の発表で驚いたのは新マウント:「Lマウント」。マウント口径は51.6mm、フランジバックは20mm。マイクロフォーサーズ時代から提携関係にあったライカとパナソニック、そしてシグマの3社がアライアンスを結び、今後はライカだけでなく、各メーカーから対応レンズが販売されることがアナウンスされました。カメラ人なら誰もが憧れる高級レンズLEICAと、動画/静止画共に優れるPanasonicセンサー、そしてコスパと切れ味抜群なSIGMAレンズが揃っている点は他社マウントにはない優位点です。

豊富なラインナップ構成を見据えたレンズたち

写真参照: PanasonicLumixVideo/YouTube

ファーストラインアップはパナソニックが3本のレンズを用意。先に書いたように、このあと高級なレンズはライカから、買いやすいレンズはシグマからでてくるものと思われます。今の所マイクロフォーサーズレンズとの互換性については触れられていませんが、そのあたりどうなるのか気になるところです。

マイクロフォーサーズから乗り換えるのか?

フルサイズがマイクロフォーサーズに比べて画質面や高感度面で優れていることは言うまでもありません。またミラーレス化によって本体サイズもレフ機に比べればかなり小さくなりました。ただマイクロフォーサーズが全て劣っている訳でもありません。望遠側では引けを取りませんし、何と言ってもレンズがコンパクトであることがマイクロフォーサーズの強み。フルサイズ機の画質はもちろん魅力的ですが、気軽に持ち出してさっと子供の写真を撮ることがメインの私にとってはマイクロフォーサーズで十分です。

フルサイズは圧倒的にレンズサイズが大きくなります。そしてセンサーサイズが大きいことは多くのメリットをもたらす反面、データサイズが膨大になる点も。大きくても4つ切プリントがメインなアマチュア写真ユーザーである自分にとっては、価格とサイズのバランスがちょうどいいマイクロフォーサーズを使い続けることになると思います。

OLYMPUSは引き続きマイクロフォーサーズ路線で頑張るようですし、Panasonicにもフルサイズだけでなく、マイクロフォーサーズのメンテナンスもしてもらえることを祈るばかりです。

写真参照: PanasonicLumixVideo/YouTube

Gシリーズの延長線上にSシリーズがあるとの説明。高級路線でないと商売としてやっていけないのも理解できますが、全てのユーザーがカメラに何十万もかけることは出来ません。スマホが高画質化してきているとはいえ、マイクロフォーサーズで撮影した写真とスマホとではまだまだ雲底の差があります。レンズラインナップ、機能共に成熟してきたからこそ、そのエントリーユーザーも大切にしてもらいたいなと思います。