マイクロフォーサーズG9ProⅡを半年使ってみたパパカメラマンの感想

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LUMIXからG9ProⅡが発売されたのが9月12日。
予約して手に入れてから実際色々使ってみて気づいたらはや半年が過ぎていました💦
フルサイズ機であるS5Ⅱと筐体が共通化が図られているなど、ボディサイズ面ではマイクロフォーサーズとしては大きすぎる!との声もあるG9ProⅡですが、実際にほぼ毎週末使用してみた、6歳と3歳パパ視点でこのカメラの良かったところ・イマイチだと感じたところを記事にしてみます。

初代G9PROと比較して

外観面

まず外観ですが、正直初代G9Proの方が格好良かったのと、グリップの握りやすさ・フェザータッチと呼ばれたシャッターなど操作面に関しては初代G9Proの方が良かったなと思うところがあります。LUMIXは各ボタンにさまざまな機能を割り当てることができますが、本体正面の切り替えスイッチに「通常」↔︎「サイレント」など、わかりやすいキー配置がG9Proが私には向いていました。また本体サイズもG9ProⅡの方が高くなっており、重量は同じだとしても体感的に少々大きく感じるのは事実です。

G9ProⅡの方がファインダーも前に飛び出しているのもサイズの大きさを感じる一因かも

グリップ感は人によって感じ方が違うと思いますが、初代G9Proのデザインは秀逸だったのだなと改めて感じました。G9ProⅡが決してダメという訳ではありませんので悪しからず。

ソフト面は5年分の進化をしっかり感じられる内容

冒頭から初代の方が良かったんかい!と突っ込まれそうですが、中身はしっかり進化しています。まずは有効画素数:2521万画素センサーによる解像感のUP。そして最新画像処理エンジンによるダイナミックレンジの広さです。

私がLUMIXのマイクロフォーサーズを使い続けている理由として、以下3点があります。
①好みのレンズがあり、それらはフルサイズに比べてコンパクトでリーズナブル
②LUMIXの撮って出しの絵・色味が好き
③動画もスチルも撮る

書くより見た方がわかりやすいと思うので以下作例です。

川の濃淡や立体感を上手く描写してくれていると思います。ISOもG9ProⅡは100から設定出来るようになりました。

G9ProⅡ+25mm f1.7[f8_S=1/60_ISO100]

以前だったら白飛びしていた空から、シャドウまで満遍なく描写。SIGMA56mmは逆光でフレアが入りやすいのだけが難点です。

G9ProⅡ+SIGMA56mm f1.4[f1.4_S=6400_ISO100]

色のグラデーション幅が広がったなぁと感じた一枚。状況を識別して発動してくれるダイナミックレンジブーストも良い方向に利いていると思います。

G9ProⅡ+SIGMA56mm f1.4[f1.4_S=4000_ISO100]

シャドウ側の描写も階調をしっかり捉えられるようになりました。

G9ProⅡ+SIGMA56mm f1.4[f4_S=100_ISO100]

なんだかんだLUMIXの色味が好き

G9ProⅡ+LUMIX G 20/F1.7 II[f1.7_S=12800_ISO100]

G9ProⅡは日常生活を撮れるオールラウンダー

結局週末に子供達を連れ出して出かけることが多い身としては、気に入った単焦点をつけておいて、もう1人の子供の様子を見ながら片手でパッと撮ることが多いのが今の私のプライベートにおけるカメラの使い方です。

その中でJPEG撮って出しで好みの色味かつ味わいのある絵を出してくれる・手持ちレンズの良さを一層引き出してくれて、かつブレない(手ぶれ最大8段)、動画も撮れるというのはありがたい。

初代G9Proも良いカメラではあったのですが、人物AFでここぞの場面で外したり、動画撮影時にウォブリングが気になっていたのが、象面位相差+コントラストのハイブリッドになったG9ProⅡは一層安心して撮影出来るようになりました。

確かに本体はマイクロフォーサーズとしては大きいですが、私の好みのレンズである、LEICA DG SUMMILUX 15mmや、LEICA DG SUMMILUX 25mmを付けた状態だと右手操作での撮影でも自分のイメージに近い写真が撮れるので気に入っています。

小さいレンズに似合うGX7mk2も手元に残しており、ふらっと散歩の際にはこちらを持ち出すのですが、帰宅して写真を見返してみると、やはり暗いシーンと動画のAFの動きの面では圧倒的にG9ProⅡの方が上です。

望遠側も安心

マイクロフォーサーズのメリットとして、望遠側の撮影もフルサイズと比較して、コンパクトなレンズが多いことが挙げられます。私の望遠手持ちレンズは主に50-200mm/f2.8-4と35-100mm/f2.8なのですが、この二本+標準ズームの12-60mm/f2.8-4があれば今のところあらゆる保育園イベントは事足りています。他の園児が写っている写真は出せないので、引き続き風景写真になりますが、手ブレせず、程よい被写体深度で、室内でのノイズも私自身では許容範囲で撮影出来ているので、週末パパカメラマンが家族の思い出記録として撮影するには必要十分なカメラだと思っています。

フルサイズもどんどん小型化が進んできており、表現の幅という意味では得意・不得意があるマイクロフォーサーズですが、G9ProⅡは満遍なく撮りたい親御さんにはおすすめ出来るカメラだと思っています。室内だけで撮るなら、高感度に強いフルサイズに軍配が上がるシーンも多いと思いますが、外で一緒に走り回ったり、運動会で望遠側が必要になったりする中で、お小遣いの範疇で写りの良いレンズが揃うのはやっぱりマイクロフォーサーズならではかなと。何より見返したときに、自分好みの色表現をしてくれるのが私としては気に入っています。

Panasonic(パナソニック) LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH. ブラック
Panasonic ズームレンズ LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S. LUMIX
パナソニック Panasonic 単焦点レンズ LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. LUMIX