今回はマイクロフォーサーズ規格のLUMIX標準ズームレンズ、14-42mm/F3.5-5.6 マイクロフォーサーズ H-FS1442A(以下14-42レンズ)をご紹介します。
安くて軽いけど優れた光学性能
この14-42レンズは過去LUMIXシリーズのキットレンズとして数多く販売されたレンズ。キットレンズはプラスチックマウントなのに対して、単品購入だと金属マウント製になります。
ズームレンズは既に12-60LEICAレンズを所有しており、もちろんそれと比べると画質の差は歴然ですが、サブカメラとして使っているGX7MK2で身軽に出かけたい時用のレンズとしてこの14-42レンズを導入する運びになりました。この14-42レンズは35mm換算で28mm-84mm相当となるため、旅行時に人と風景を撮るのに便利な画角となります。
14-42レンズで撮影した飯田橋駅周辺。中間域の焦点距離の周辺画質の甘さが見られますが、F7.1位まで絞るとほぼ解消されます。
広角端付近と望遠端付近は、ズームレンズとして見れば非常に良好で、ボケも全体的に自然です。
LUMIXのレンズ全般に言えますが最初から立派なフードが付属しています。
フードの形状が適切でレンズの枚数も少ないので、耐逆光性能が高いです。
この手の軽量標準ズームではよくある広角端の周辺の流れがほとんどありません。また広角端で撮像面から20cm、望遠端で30cmまで寄れるためちょっとしたマクロ撮影もできます。
ズームしてもほとんど全長が変化しない
このレンズが写りの良さと合わせてもう一つのメリットとしてズームしてもレンズの全長がほとんど変化しない構造があります。
一番飛び出した状態でこの飛び出し量。一般的にズームレンズってビヨーンと長く飛び出る姿が格好良くありませんがこのレンズはそんなことがありません。
以前同じ画角の14-42mmパワーズームレンズも所有していました。こちらは電源OFF時にコンパクトになるメリットがありましたが、14-42レンズはズームしてもほとんど長さが変わらない沈胴式レンズの為見た目もスマートなのと、光学的に無理をしていないので画質も上になります。f3.5-5.6のレンズなので日中撮影には全く問題ありません。コンパクトなので暗くなったら単焦点に付け替えるとうまく使い分けができそうです。
手ぶれ補正はMEGA O.I.S.で、Dual I.S. にも対応。
手持ちのGX7MK2に装着したバランスがとても良く、気軽にカメラを持っていきたい時には最適なズームレンズと言えます。フードを装着した時の見た目も良いですね。
GF9に装着した状態。小さなボディに似合うレンズです。
14-42レンズと12-60LEICAレンズを比較。明るさがと性能が違うレンズとは言えサイズも結構異なります。
14-42レンズの良い点まとめ
・レンズ内手振れ補正がついているので、パナソニックボディーとの相性が良い
・長さも適当で、ズーム操作などもやりやすい
・小型・軽量・2万円以下の安価なのに写りはGood
・単品販売品は金属マウントで安心
カメラは使ってなんぼ。家に眠らせて置くよりいかに持ち出して使ってあげるかが大事だと思います。マイクロフォーサーズの利点であるコンパクトな設計を生かしたレンズを使って気軽に撮影に出かけてみたいと思います。